神奈川大学 横浜蒼碧法律会 公式ブログ

横浜蒼碧法律会(蒼法会)は法学部生の学修のサポートを目的に活動している神奈川大学公認の学術系部活です。創部21年目に突入。

【第6回】シラバスから読み解く自分に合った授業の見分け方(法学部新入生向け・時間割の組み方 実践編)

告知

いよいよ履修制限科目応募期間が近づいていますね。弊会でも質問箱で回答していますが、どうしても簡易的なものになってしまうのがその実です。質問箱の文字情報だけでTwitterのTLが渋滞してきたしね。
そこで、例年であれば体育館での新歓イベントで実施していた履修登録相談会を#StayHomeな今年度の前期はオンライン上にて行います。
#蒼法会ラジオと銘打ち、弊会ではTwitCastingを活用して4月27日14時(予定)からオンライン履修登録相談会を実施します
ラジオ配信なので文章ではない分、より踏み込んだ質問にもお答えしますよ。そろそろ「楽単/鬼単はなんですか?」の質問攻めにも疲れましたし。(弊会が文字情報で発信したらどうなるか...いろいろ難しい立場だということをわかってほしかったりもしますが。)

そこで、事前にGoogleフォームで質問を募集します。以下のリンクから投稿してください。

forms.gle

もちろん、リアルタイムの強みを活かして、事前に募集した質問以外に、当日は番組中に#蒼法会ラジオで投稿された質問ツイートにもお答えする予定です。
どうぞみなさんおうちで過ごしながら履修登録に関するお悩みを解消しましょう! 内容は法学部関係が中心になりますが何卒ご了承ください。

今回の趣旨

さて、先ほど文字情報では楽単や鬼単を教えることができない、と申し上げました。確かにできないのですが、先日公開されたシラバスを活用すれば、少なくとも自分に合った授業なのかどうかを見分けることができます。
今回は主に筆者の実体験をもとにして、簡易的ではありますがそのコツを伝授していきたいと思います。

そもそも楽単/鬼単の定義ってなんですか?
まずひとつめ。大抵の授業はしっかりと講義に出席して勉強していればそれなりの成績がもらえます。
しかし、中には大して講義に出席していなくとも、またはちゃんとテスト対策をしていなくとも単位が取れてしまう授業があります。残念ながら。これがいわゆる楽単と呼ばれる授業です。
対して、力入れて勉強したのに評価が渋くて痛い目に遭うこともあります。これは鬼単と呼称されるもので、引いてしまったが最後、生きて帰ることは難しいです。

これらの観点から語られる楽単/鬼単はやはり信用できる筋からの評判が頼りになってきてしまいますので、新入生の方々は特に情報の入手が難しいかもしれません。
なので今回はいかに自分が単位を取りやすい授業を見つけるか、という点から考えていきます。
弊会のブログで履修に関する予習はお済みですか? 準備ができたらシラバスにアクセスしてください。↓

神奈川大学シラバスシステム

まずは興味のある科目を

1年生前期は履修することができる専攻科目が限られる、というお話はこれまでもしてきました。ゆえに、迷う点としてはやはり共通教養科目になるかと思います。
しかしながらシラバス内の膨大な文字の海で、全てを精査して判断するのはほぼ不可能です。
そこで、まずはさっきシラバスを開けって言っておいてなんですが履修要覧の教育課程表から自分が興味のある授業を分野ごとにピックアップしてみてください

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共通教養科目 教育課程表

「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますよね。やっぱり、いくら比較的楽単と評判だといえども自分が興味のない講義を毎週100分間聞くのは無理です、無理。とてもじゃないけど耐えられませんし、テスト対策となればまあ大変です。
なんとなくでいいので、これならいけるかな?という候補を持ってからシラバスを開きましょう。時間割表から自分に都合のいい時限から探すのも一つの手ではありますが、前期はどうせみんな家で受けることになるので、予定はさほど気にしなくていいかもしれませんね。

平常点か?テストか?

さて、肝心のシラバスに戻りましょう。「シラバス」というものを初めて目にする人も多いかと思います。
今回のような趣旨に則れば、あなたが特に見るべきは「授業内容」「授業計画」、そして「評価方法」の欄です。
(今回は具体例のスクショを貼ることができない事案なので、各自で該当項目を参照してください。)

授業内容

ここには講義のおおまかな内容や流れが記載されています。使う資料やツールであったりもここに書かれていることが多いです。
その授業名が自分の学びたいことなのかを推し量ることができます。

授業計画

全14回(たしか)の授業でそれぞれ扱う具体的な内容は、むしろ授業内容の欄よりもこちらに記載されていることが多いです。
高校までの授業とは異なり、この授業計画は厳格に守られます。大多数の先生の授業はほぼこの内容通りに行われます。ですから、自分の不得手な内容がないかどうかなどはしっかりと確認せねばなりません。

昨年度までの話になりますが、例を挙げます。「情報化社会と人間」という授業がありまして、「情報化社会と人間Ⅰ」すなわち前期の授業はIoT社会に関連した内容であったので、自然の分野という理系科目中心の授業群でありながら法学部生の文系脳ズにも比較的とっつきやすい授業でした。この評判を聞きつけた他の一部の文系脳ズが後期の「情報化社会と人間Ⅱ」を履修したのですが、シラバスには「微分積分の内容を取り扱う」ときちんと各項目に明記されていたにも関わらず、”楽単”という情報だけで履修した結果、痛い目に遭いました。きちんとシラバスを読んでいれば、こんなことにはならなかったのに...。まさに情報化社会と人間の関わり方が問われるというなんとも皮肉たっぷりな事案となったのでした。

ね、名前や評判で判断せずにきちんとシラバスの内容を読んでから履修しましょう。同じ名前の科目でも、先生ごとに内容は非常に差異があるので、その点にも留意してください。

評価方法

さて、ここが最も大事な部分ですね。あなたが単位という星を掴むために、どういった評価がなされるのかはきちんと精査しなくてはなりません。
大きくは、平常点の比重の多い科目を選ぶ人とテストの点数の比重が多い科目を選ぶ人で好みが分かれるところだと思います。

平常点とは、大抵は出席代わりのリアクションペーパー(通称リアぺ)を指すことが多いです。通常時であれば、発言などで加点する先生や授業内課題を課す先生もいます。リアぺとはその日授業を受けてどう感じたかとか、出題された問いなどへの答えとして提出するものをいいます。高校時代などに「関心・意欲・態度」の項目で評価点をとってきた人にはオススメです。コツコツ努力タイプ。
今期は家にいることが多いと思いますから出席率もいいと思いますし、こちらのタイプはオススメです。

対して、テストの点数の比重で選ぶ人、これは一発勝負に強い人です。あとは講義をサボりがちな人もここに該当しますね。今回はテストではなく期末レポートを課すものが多いと思いますが、期末レポートの配点が多いものもここ当てはまるでしょう。ただ通常通りのテストならばレポートのように時間をかけて解くことができないので比較的採点は甘くなりがちなのですが、今回はそうではないのでくれぐれも注意してください。

比重はテストによって様々ですし、例に挙げたもの以外の評価方法も存在するので、ここは特に注意深く検討しましょう。

先輩から楽単を聞き出すコツ

そうはいっても、いくら自分が好きなジャンルでも、前述のように偏屈な先生の地雷授業を引いてしまうとやはり厳しいです。公務員プログラムなども狙っていく上では成績も欲しいところですし、せっかくなら効率的にいい成績を取りたいですよね。
いきなり「突然すみません! オススメの楽単を教えてください!」。これ、ダメ質問です。キスブサならブサイクポイント祭りです。評価方法の傾向の好みといった、「そもそもあなたにとっての楽単とは?」という前提も質問される側からすれば解消されていませんし。
まずは楽単とか鬼単とかわからなくても時間割を組んでみましょう。それを提示した上で、「この中で先生についてなにか情報があったら教えてください!」という質問の方が、される側にとっても圧倒的に答えやすいです。なぜなら、時間割を組んでいるということは評価方法などについては既にチェック済みということを指しているので、後は先生の評価が易しいのか渋いのかといった情報だけで答えになりますから。その上で付加情報があれば、より一層引き出すことができるのではないかとも考えられますしね。

おわりに

今回は実践編と言っておきながら、一般論的な部分に内容が寄ってしまいましたね...。履修登録関係が落ち着いたら、弊会としても段々と法学部生ならではの情報発信ができるかと思いますので、まずは履修登録からやっつけましょう。というか、履修登録、せっかくなので楽しんでくださいね。
次回になるかはわかりませんが、「質問箱で多数寄せられた質問集」をやってもいいかなあと漠然と考えています。
わからないところは、このブログのコメント欄か、蒼法会Twitter、質問箱などからどうぞ。オンラインを活用した活動についてもTwitterを中心に発信していきます。

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みなさんもどうぞ流行り病にはお気を付けて。
それではまた近いうちにお会いしましょう。